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2007年宮古島旅行記

2007年 宮古島旅行記

2007年7月8日〜10日

宮古島・池間島・来間島・伊良部島・下地島

下地島空港でタッチアンドゴー訓練を見学

伊良部島へと向かうフェリー

2007年7月8日。
今日も天気は良好で青空が広がっている。
この日の予定は今回の旅行のメインイベントである伊良部島と下地島。

目的は下地島にある下地島空港で行われるタッチアンドゴー訓練の見学だ。
下地島空港は3000m級の滑走路を持ち、今は定期便が飛んでいない民間の空港なんだけど、その滑走路ではタッチアンドゴーの訓練が行われいるのだ。

タッチアンドゴーとは、着陸後にそのまま離陸を行い離発着の訓練を行う操作のこと。
下地島空港は滑走路のすぐ近くまで行く事が出来るので、タッチアンドゴーの訓練で離発着を繰り返す飛行機を間近で見る事が出来るのだ。

ホテルで朝食をとった後、フェリーに車を乗せ伊良部島へと短い船旅。
10分程で伊良部島の佐良浜港へと到着し、脇目も振らず下地島の下地島空港へと向かった。

なお、2015年に伊良部大橋が開通したため、長年宮古島と伊良部島を結んでいたフェリーは廃止となりました。
とても残念ですが、島民の豊かな暮らしを考えると橋が開通した方が良いと思うので、これも時代の流れとして受け入れるしかないんでしょうね。

美しすぎる下地島空港沖の海の色

下地島空港沖の海の色

下地島空港へ向う途中、フナウサギバンタ、白鳥崎、佐和田の浜など観光名所があったが、早く下地島空港の海が見たかったのでオールスルー。
下地島空港へまっしぐらである。

背の高い植物に覆われた細い道路をしばらく走らせると、遠くに見覚えのある赤い誘導橋と信じられないくらい青い色をした海が目に飛び込んで来た。
夢にまで見た下地島空港沖の海だ。
その海の色は塩っぱいのが納得出来ないくらい綺麗な蒼色をしていて、コップですくって飲めば微炭酸が入っていそうな色をしていた。

下地島空港に到着し、海沿いの外周道路を歩き滑走路の先端部へ。
タッチアンドゴーが始まるまでの間、下地島空港の海の写真を撮りまくった。
その海は、飛行機が飛んでいなくても十二分に魅力的。
青というより透明度が高い水色なんだよ。

水色の海の反対側にある下地島空港を見ると、事前に調べた訓練予定にあったJALのジェット機と訓練予定には無かったANAのプロペラ機がスタンバイをしていた。

南風なので海側からの着陸になるはず。
北風だと海に向かって離陸する事になり、着陸のために高度を落とした飛行機を間近で見る事は出来ないのだ。
ほら、着陸は低高度で滑りこんで来るように向かってくるけど、離陸の時って一気に高度を上げるじゃん?
だから海側からの着陸にならないと飛行機を間近で見るこ事ができないんだよ。

空には青空が広がり上々なお天気。
撮りたかった写真を撮れそうなお天気だが、問題はいつタッチ・アンド・ゴーの訓練が始まるか。
全く日陰の無い空港の外周道路。
俺を始めとする訓練を見学に来た人達は、飛行機が離陸するのを燦々と降り注ぐ紫外線の中でひたすら待つ事になる。

ANAのプロペラ機のタッチアンドゴー

ANAプロペラ機のタッチアンドゴー

到着してから余裕で1時間は待ったと思う。
脹脛とオデコが日焼けによりヒリヒリし始めて来た頃、ANAのプロペラ機のエンジンがかかり離陸の為にこっちに向ってゆっくりと動きだした。
そして、海とは反対方向に向って離陸。
どうやら間違い無く海側からの着陸を見る事が出来そうだぞ。

離陸後10分くらい経った頃だろうか。
誘導橋の遥か向こうから米粒程にしか見えないプロペラ機がこっちに向い真直ぐ向ってきた。
そして、大きなエンジン音を響かせながら俺等の頭上すぐ上を飛んで行った。
そしてタッチアンドゴー。
かっこいい…。

再び空へと舞い上がったプロペラ機は、徐々に旋回半径を小さくしながら何度もタッチアンドゴーを繰り返し、4回目にもなると「その旋回半径で本当に着陸出来るの!?」と要らぬ心配をしてしまう程の小さい半径で旋回後、何ごとも無かった様に頭上を飛んで行った。

待ちに待ったジェット機のタッチアンドゴー

JALのジェット機のタッチアンドゴー

ANAのプロペラ機は何回タッチアンドゴーを繰返しただろうか。
10回近く離発着を繰返した後、ようやく着陸しそのまま脇へと逸れそのまま停止。

それから30分くらい待っただろうか。
プロペラ機の隣に停まっていたJALのジェット機がエンジン音を高くし、俺等の居る方へとゆっくりと進んで来た。
滑走路の端に停まり、エンジン出力を一気に高めて離陸やはりプロペラ機とは迫力が違う。
すさまじい轟音だ。

離陸後、プロペラ機と同じ様に最初は大きい半径で旋回する為、すぐに肉眼では確認が出来なくなった。
そして5分程経った時に、誰かが「来た!」と叫んだ。
目を凝らして見ると、誘導橋の向こうに米粒ほどの大きさのジェット機が見えた。
その豆粒が徐々に大きくなり、爆音を上げながらあっという間に俺らの頭上を飛んでいった。

手が届きそうな距離を飛んで行くジェット機と、その爆音に圧倒されながらも一瞬のシャッターシャンスを逃さないに夢中でファインダーを覗いていたよ。
そして、どんな写真が撮れたか即チェック。
狙い通りの写真に思わずニヤリとしてしまったよ。

プロペラ機と同じ様に、ジェット機もタッチアンドゴーを繰返す度に旋回半径が小さくなって行く。
そしてプロペラ機と同様、4回目くらいになるとこちらが心配してしまうくらい小さな半径で機体を傾け、誘導橋ギリギリで体制を整えた後、再びタッチアンドゴー。

すげぇ…機体の上部が見えるくらい傾けて旋回してたぞ。
その光景はあまりの衝撃に写真を撮るのを忘れてしまったよ。
あのデカイ機体が、あんなに小さい半径で旋回して行く光景は訓練用の空港である下地島空港でしか見る事が出来ないだろうな。

海上保安庁の小型ジェット機「ちゅらわし」

海上保安庁のちゅらわし

当初は3回くらい見れれば良いかなと思ってたタッチ・アンド・ゴーの訓練だが一向に終わる気配が無い。
何回見ても飽きない大迫力の光景なのだが、帰るタイミングを完全に失った。
これ以上見ててもキリが無いし、ふくらはぎと足の甲を中心に日焼けがヤバい事になって来たので、踏ん切りを付けて次の目的地に移動しようとした。

するとその時、来た時には空港内でスタンバイしていなかった見た事の無い小型ジェットがどこからかやって来た。

どこから来たか分からないが、非常にカッコイイ小型機だ。
その機は、他の機と同じ様に何度もタッチ・アンド・ゴーを繰返していた。
帰る用意をしていたが、再びカメラを向けて夢中で写真を撮ったよ。

あとでこの小型ジェット機を調べてみたら、海上保安庁のファルコン900「ちゅらわし」と言う機体でした。
とっても格好良い飛行機だったよ。