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沖縄の気候について

このページでは沖縄の気候について説明します。
沖縄の月別降水量、月別平均気温、そして最も気になる台風について解説します。
沖縄の気候を知る事によって、どの時期に旅行へ行けば良いかの参考になれば幸いです。

月別平均気温

沖縄の月別平均気温

上のグラフは那覇市の月別平均気温・平均最高気温・平均最低気温です。
一番寒いのはやはり1月で、平均最低気温は10度程になっています。
暖かいのに慣れた地元の人はマフラー巻いたりするらしいです。

とは言え、本州の冬よりは遥かに暖かいので、冬の沖縄を避暑ならぬ避寒目的で訪れるお年寄りも多いそうです。
以前、オフシーズンだから簡単にバーゲンチケットを取れるだろと12月中旬に沖縄旅行を企画した事がありますが、旅行代理店に頼んだ分もチケットを確保出来ませんでした。

一番暑いのは当然ですが7月と8月です。
俺もいつも7月に沖縄に行っていますが、快晴に恵まれると青い海を楽しめる半面、恐ろしいくらい強い太陽光と、黙ってても汗が噴き出てくる暑さにノックアウトされそうになります。
夜でも30度近い気温だったりするので、油断してると熱中症になる可能性もあります。
夏の青い海で楽しみたいならこの時期がベストシーズンですが、一方で体力的には厳しい気候でもあります。

月別降水量と月別降水日数

沖縄の降水量と降水日数

次に沖縄の月別降水量と月別降水日数を紹介します。
もともと雨の多い気候の沖縄ですが、月別降水量は9月が圧倒的に多いです。
理由は簡単。
台風です。

台風は、上陸しなくても接近するだけで沖縄の気候に大きな影響を与えます。
その台風がもっとも沢山沖縄に接近するのが9月です。
その為、9月の降水量が飛び抜けて多くなっています。

5月6月が多いのは言うまでもなく梅雨だからです。
本土みたいにシトシト降り続ける様な雨ではありませんが、晴れを狙って沖縄に行くなら適切な時期では無いでしょう。
その分、旅費は安いんですけどね。

冬は晴れる事は少ないですが、降水量は少なめです。
年末年始以外は旅費も安いので、沖縄料理や観光施設目当てのインドア旅行をするなら良いシーズンなのかもしれません。

気象衛星で見る台風誕生の兆候

熱帯低気圧気圧配置図と気象衛星を観察する事によって、台風の発生を予測をする事が出来ます。気圧配置図で太平洋の赤道付近に低気圧が発生したら要注意。その低気圧の気圧が下がりだし、熱帯低気圧になったら黄色信号です。

熱帯低気圧は気圧配置図では【TD】と記載されますが、これは台風の卵です。気象衛星でこの熱帯低気圧に雲が集まり回転を始めたら赤信号です。

ただ、熱帯低気圧は台風まで発達せず消滅する事もあるし、沖縄に接近しない事もあります。なので、熱帯低気圧が発生したからといって必ずしも旅行は中止と言うわけではありません。

台風の発生場所と進路について

台風の進路

沖縄旅行の最大の敵は台風です。
旅行の日程と重なってしまうと、最悪飛行機が欠航し旅行がキャンセルになってしまいます。
海が一番美しい7月、8月、9月が最も台風の危険性が高い時期であるのが辛い所です。

台風は太平洋の赤道付近で発生します。
そして、貿易風の影響で西に進路を取り、太平洋高気圧の縁を沿う様に移動。
北上後、偏西風の影響で沖縄上空で「くの字ターン」をし日本列島に沿う様に縦断するパターンが多いです。
台風には自走能力がありません。
その為、太平洋高気圧、貿易風、偏西風の影響で進路が決まります。
赤道付近で発生した場合は沖縄に最接近するまで3日〜6日ほど掛かります。

台風シーズンの夏場は太平洋高気圧が沖縄上空まで張り出しているので、沖縄上空で「くの字ターン」をし長時間に渡り大きな影響を受けてしまいます。
春や秋は太平洋高気圧の勢力が弱いため、沖縄に接近せず大陸に抜けて行ったり北上して太平洋上で消滅したりします。
その場合、沖縄本島は台風の影響を受けない事も珍しくありません。
しかし、南に位置する八重山諸島と宮古島列島は高確率で影響を受けてしまいます。
「台風銀座」と呼ばれるだけあって、台風の通り道になっているんですね。
しかも、八重山と宮古島に影響を与える台風の勢力は猛烈なもので、本州に上陸する物とは別物と考えた方が良いと思います。

台風の月別発生個数

下の表は横スクロール出来ます。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
2012年 1 1 4 4 5 3 5 1 1 25
2011年 2 3 4 3 7 1 1 21
2010年 1 2 4 5 2 14
2009年 2 2 2 5 7 3 1 22
2008年 1 4 1 2 4 4 2 3 1 22
平 均 0.4 0.2 1.4 2 2.8 3.6 4.8 3.4 1.4 0.8 20.8

上の表は2008年から2012年までの月別台風発生個数です。
台風の発生個数であり、沖縄への接近個数ではありません。

8月から10月の間に多くの台風が発生しています。
とくに9月は週に1個ペースで発生している事が分かりますね。
しかし、これらは発生個数なので全てが沖縄に接近する訳ではありません。

台風の沖縄への接近回数

下の表は横スクロール出来ます。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
2012年 3 2 5 2 1 12
2011年 2 1 1 1 2 7
2010年 3 3 1 7
2009年 1 2 3
2008年 2 2 2 1 7
平 均 0.8 0.8 1 2 1.8 1 7.2

沖縄は北の沖縄本島から南の八重山諸島まで南北に約1,000kmもあるので、八重山諸島に接近または上陸したからといって沖縄本島に影響があったかと言われればそうとも限りません。
沖縄県の南端に位置する八重山諸島と宮古島は「台風銀座」と言われるくらい頻繁に台風が接近するので、沖縄県全体の接近個数を吊り上げてるかと思います。
その為、那覇のある沖縄本島への接近個数は上の表よりは少なくなると思います。

沖縄への接近個数は、台風が多い時期である8月9月でも約2個と意外と少ないんですね。
だから台風が発生したからと言って「沖縄旅行中止だ…」と悲観しすぎる必要はありません。
進路が逸れて、台風の影響をほとんど受けないなんて事も珍しくないんですよ。

しかし、9月の台風はかなり厄介です。
発生数が多いだけではなく、海水が十分に暖まってる時期なので勢力も強烈で、中心気圧が900hpa前半の「猛烈な台風」まで発達する事も珍しくありません。
進路もかなりの高確率で沖縄近海で「くの字ターン」をする進路になり、沖縄全島が多大な影響を受けてしまうでしょう。

もし、台風が発生しちゃったら…

大雨の那覇空港台風などによって飛行機の欠航が決まってしまった場合、ツアーそのものがキャンセルとなり、ツアー代金や飛行機のチケット代は全額戻ってくるはずです。
しかし、悪天候ながらも飛行機が欠航しなかった場合は代金は戻って来ません。

乗る予定の便が欠航になった場合、航空会社や旅行代理店に「早めに」電話するなり空港カウンターに行くなり対応方法を確認した方が良いと思います。
臨時便や空席のある便があればチケットを確保してくれるかもしれません。
まずは空港に行きましょう。

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